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2016年エロマンガベスト10+α

エロマンガ夜話もついに30回を数え3年目に突入しようとしています。パネリストが労働の闇に飲まれて参加できないときが増えたりもしてますが、新たなゲストも迎えつつ、元気に2017年もエロマンガを語りたいと思います。

さて、ツイキャスでは既刊から作品を選んでいますし、このブログでも新刊レビュー的なことはしていないのですが、せっかくなので個人的な2016年エロ漫画ベスト10をまとめてみたいと思います。



第10位 椿十四郎『デイリーシスターズ』(ティーアイネット)

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ティーアイの近親相姦番長こと椿十四郎先生の最新単行本。
妙に生々しいエロスが漂うことで(僕の中で)定評のある椿十四郎先生ですが、今回はついに第三話で「性欲がやたら強いちょいブス」という、およそエロマンガ的でないヒロインを投入。
汗の匂いのするエロさで独自の境地を切り開いてくれました。



第9位 武田弘光『シスターブリーダー』(ワニマガジン)
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もはや安定感しかない武田弘光先生。流石の画力です。
処女作のイチャラブ路線と、同人誌や前単行本で見せた調教路線をミックスした、幅広い層にアピールする一冊。
NTRだった前単行本とハードさ・下品さは全く変わっておらず、最終的にヒロインは肉便器と化し人生を完全に駄目にしています。
本当に純愛でなのか疑わしくなってきますが、まあ幸せそうなのでこれでいいんでしょう!



第8位 香吹茂之『即絶頂』(ティーアイネット)

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この単行本の発売日が12/31だったせいでこの記事がなかなか書けなかったんだよ…



香吹先生、それも『美脚が欲しいんでしょ!?』の方の香吹先生が帰ってきました。『北斗の拳』×『修羅雪姫』型女復讐ロマン×エロマンガという意味不明な掛け算を計算してみせた先生が今回描くのは能力バトルマンガ
…のはずだったのですが最終的にマッチョの男が延々殴り合うだけのページがずっと続くというもはやエロでも能力バトルでもない異次元の展開を見せ、僕のエロマンガの定義はまた広がりました。
ますます磨きのかかった画力で描かれる女性・男性の美しい肢体に見惚れましょう。
変なエロマンガが読みたい人は必読!



第7位 秋月伊槻『催眠暗示で必ず淫靡なる』(クロエ出版)
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「催眠」というテーマを掲げた作品としては今年もっともこだわりを感じた一冊です。
たとえば、「催眠」に至る前の「会話術」を丁寧に描写する。
たとえば、「普通の催眠」から「エロ催眠」への変化と落差を描く。
たとえば、催眠の内容をコロコロと変え、相手の人格の一貫性を完全に奪う。
使い古されたテーマであっても突き詰めれば、まだまだ面白いことはできる、と思わされた作品でした。




第6位 ともつか治臣『ツリメス』(ヒット出版)
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デビュー作を読んだときからともつか先生のファンで、7年ほど単行本が出るのを待っていたのですが、ついに発売されたのがまず個人的には嬉しかったです。
プライドに縛られて素直にはなりきれないけど、相手を思いやれないほどひとりよがりでもない、そんな男女のくすぐったい恋愛模様が収められています。
つり目&巨乳のヒロインたちを描く線がまた美しい。アナログ的な質感を豊かに残しつつ、情報過多でもない描線に酔わされました。



第5位 叙火『八尺八話快楽巡り』(ジーウォーク)
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「エロスとホラーの融合」は、それこそ高橋葉介作品を始めとして連綿と伝統のあるテーマだと思いますが、
本作はその中でもかなりの成功作といっていいのではないでしょうか。
エロシーンと恐怖シーンがシームレスであり、未知なるもの・異形なるものの怖さとエロさ――「怖いからエロい」、「エロいから怖い」という逆説を見事に描いています。
また、子宮責め・孕ませ・胎児への介入などなど、実はプレイ自体もかなりハードなので、単にエロ目的で読んでも満足できるでしょう。



第4位 御免なさい『だから神様、ボクにしか見えないちいさな恋人をください。』(ジーオーティー)
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長い沈黙期間を経て生み出された傑作。
とにかく表現の引き出しが多彩で、密度も濃い。まるで万華鏡の中をジェットコースターで疾駆するような漫画です。
御免なさい先生の作品に限らず一般的な話として、個人的には口リ系の作品の中にしばしば現れる自意識の「こじれ」みたいなものがちょっと苦手なのですが、
本作は見事なバランス感覚でその「こじれ」を飼いならし、普遍的なエンターテイメントに昇華しています。
エロマンガや口リ系漫画を普段読まない人でも是非読んで欲しい作品です。



第3位 kiasa『ひなたネトリズム』(コアマガジン)
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「寝取られ」ジャンルの本質を見事に引きずり出して見せた快作です。
「寝取られ」は、主人公=読者の性的不能性を自覚させられるという意味でマゾヒスティックなジャンルであると同時に、
肉欲と倫理の板挟みに苦しむヒロインを見て楽しむという意味ではサディスティックなジャンルでもあります。
本作の主人公は最終的に、ヒロインが不貞を働くだろうことを承知の上でヒロインと結婚することを選びます。
それは何があっても彼女を愛するという決意があるからでもなく、ましてや嫉妬に燃える寝取らせプレイを楽しみたいからでもなく、
不倫をやめられない自己嫌悪と罪悪感にもがくヒロインの姿を間近で見たいからです。
一見被虐的なジャンルである「寝取られ」に潜む嗜虐性を見事にクローズアップしてみせた一作でした。


第2位 なかに『まるだしすたー』(コアマガジン)
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今時こんなに台詞がないエロマンガも珍しいのでは?というほど静かな作品。
無言・無表情(あるいは無言・変顔)のまま、兄妹が妙ちきりんな変態行為(突然洋服を鋏で切って乳首を露出する、など)に興じる様は、ぱっと読むと前衛・ギャグのようにすら思えてきます(僕が連想したのは山本直樹の『堀田』です)。
しかし本作に漂う異様なテンションは、兄妹が気恥ずかしさや背徳感を乗り越えてでも愛を伝えあうために必要な、心の"勢い"の副産物です。つまりこれは純愛の表現なのです。
必死な表情で絞り出される「すき」という一言。告白がこれほど重いエロマンガもまた珍しいでしょう。




第1位 新堂エル『変身』(ワニマガジン)

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あまりにも面白くて面白くて、はじめから終わりまで一気に読み終えてしまった作品です。
「徹底的なものだけが面白い」とはトーマス・マンの言葉ですが、
人が堕ちていくさまをこれほど徹底的に描いたエロマンガは他にないのではないでしょうか。
愚かな少女が、その愚かさゆえに、人生の階段を転げ落ち、死に向かっていく。
強烈な悪意に晒されたわけでもなく、なにか決定的な間違いを犯したわけでもないはずなのに、
一歩一歩誤った歩みが積み重なった結果、
いつのまにかもう後戻りできない場所に追い込まれ、必死にもがいてももはや上がる術はない。
その悲劇としての完成度の高さにため息が漏れます。
転落劇を彩るプレイもハード極まりなく、薬物やピアッシングはもちろん、
堕胎や妊婦に対する暴力など、もはや猟奇のジャンルにまで踏み込んでいると言っていいでしょう。
また、終盤の展開が著者の代表作『TSF物語』に酷似している――結末は全く真逆ですが――のも意地悪な魅力。
読み終えた後、あまりの闇の深さに、清々しく爽やかな気分になりました。






以上が僕の2016ベスト10です。その他、おとちち『我慢出来ない牝穴♀』、メメ50『発情警報』、Benny's『オトコノコいじり』、Clover『F&M』、あかざわRED『なま口リ』、オオカミうお『【流出】JSJCナイショの事案』、楓牙『姉の秘密と僕の自殺』、加藤茶吉『娼年インモラル』、七松建司『少年甘落』、ザキザラキ『月火水木金土えっち』、あたりも非常に楽しませていただきました。
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2015年エロ漫画ベスト10

私機能性重視が今年7月にひかけんくんとツイキャス・エロ漫画夜話を始めてはや半年。夜話を始めたことで友人と情報交換をする機会も増え、本年は非常に充実したエロ漫画ライフを過ごすことができました。

ツイキャスでは既刊から作品を選んでいますし、このブログでも新刊レビュー的なことはしていないのですが、せっかくなので個人的な2015年エロ漫画ベスト10をまとめてみたいと思います。



第10位 ぐじら『ギャルとかビッチとか色々。』(ワニマガジン)
(第11回放送作品)
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黒ギャル!!!!!俺たちの黒ギャル漫画だ!!!!!!!
ぐじら先生の初作品集。
ビッチという記号について回るビョーキ感・背徳感が徹底的に排され、アッパーで陽性、(性的に)人生を謳歌しまくる女性たちが描かれる一冊です。
「変態でも淫乱でも、誰にも迷惑をかけなければ、自分の思うように生きて、楽しんでいいんだ!」というポジティブなメッセージをもらえます。



第9位 成島ゴドー『…そして母は牝になる』(ティーアイネット)
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成島先生の前二作から現れた、「少女のような可愛さと、トラブルに折れないしたたかさを併せ持つ熟女さん」の魅力が爆発した一冊。
プロットは典型的な母寝取られものなのに、なぜか家族の絆が強まって終わる、不思議な爽やかさのある作品です。
エロも濃い口。



第8位 流一本『姦用少女』(ヒット出版社)
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短編集。
近親相姦や寝取られといった流一本先生十八番のテーマはもちろん、「百合の間に割って入る作品」が二本も収録されています。
特に「ゆり姦」前後編は、幸せだったはずの百合カップルが、「男に犯され=求められる」ことですれ違っていく過程を描いた傑作です。



第7位 青山哲『ここはビッチ街』(ティーアイネット)
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マイケル・ベイかよ!!!と突っ込みたくなる、超情報過多な一冊。
読んでてこんなに疲れるエロマンガは生まれて初めてです。
前作はひねったシナリオが魅力でしたが、今回はとにかく攻撃的なビッチとの乱交!乱交!また乱交!というストロングスタイルでした。これがブロックバスター・エロマンガだ!



第6位 KANZUME『ぽちゃワキびっち』(エンジェル出版)
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個人的に今年の新人賞はKANZUME先生ですね。第7位に続いてエロに絞ったストロングスタイルの作品。
いかにもエンジェル的なコクとアクのあるエロ描写(脇毛、ぽっちゃり、爆乳など)と、間口の広いアニメ的なキャラクターデザインを兼ね備えており、バランスがいいと思いました。
あと、孕ませネタが多いのも個人的にツボでした。



第5位 レオパルド『Hスケッチ』(ワニマガジン)
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黒ギャル!!!!!俺たちの黒ギャル漫画だ!!!!!!!
とにかく巨乳!巨尻!を楽しめる作品。
パーツを強調するために極端なパースをつけつつも絵は崩さない、デッサン力の高さが光ります。
また、一度口リを書くとこんどはガリガリ・スレンダーなのも素晴らしい。どちらの方向でも、やるなら徹底的に!というサービス精神に頭が下がります。



第4位 西安『ペンギン王国・学園初等部先生のおしごと』(茜新社)
(検閲)



第3位 鬼ノ仁『僕の麻利恵さん』(ティーアイネット)
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(女子校生がメインであられる)鬼ノ仁先生の熟女作品というだけですでに100点ですが、今作はそこに複雑なストーリーの魅力が加わって1億点です。
「友人の母との不倫もの」という定番のプロットで始め、成長忌避・田舎の閉塞感というリアルなテーマを絡めながら、ラストは打って変わって幻想的に締める。
とてもドラマティックなエロ漫画でした。



第2位 墓場『けだものの家』上下巻(ティーアイネット)
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今最も暴力的なエロ漫画を描けるのは墓場先生だ、そんな確信を与える作品。
水攻め・殴打・絞殺といった行為自体も確かに痛ましいものです。
しかし、不条理にさらされたヒロインの「恨み」と、その果てに現れるドス黒い「殺意」こそが、この作品における最大のバイオレンスです。




第1位 月野定規『ボクの弥生さん』(ワニマガジン)

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今年1月に読んで、「あー、今年はこれを超えるのは出ないだろうな……」と思ったら本当にその通りだった一作。
月野先生はもともと「寝取り」漫画の名手です。
今回は”子宮を躾ける”調教のねちっこさはそのままに、読者の心を折る鬱展開がきっちり入れ込まれており、単に構図を逆にしただけではない「寝取られ」漫画になっています。
特に、「主人公の家に寝取り男が居候して、朝から晩までヒロインを調教している。主人公はそれを知っており、ヒロインもバレていることを知っているのだが、どちらも怖くて言い出せない」という終盤のシチュが最悪でサイコーでした。
家宝にします。



以上が私の2015ベスト10です。その他、駄菓子『契りの家』、荒井啓『放課後initiation』、Fue『フェラハメりっぷす』、チバトシロウ『あにまる・あそーと』、ザキザラキ『ハメ好きッズ』、篠塚裕志『ヒトヅマライフ』、あたりも非常に楽しませていただきました。
あと、今年読んだ過去作のベストはぶっちぎりで香吹茂之『美脚が欲しいんでしょ!?』。オールタイムベスト級です。いずれ紹介記事書きます。


なおこの記事を書く前にへどばんさんgosplanさんカシワナギさんエロピニさんのベストを拝見しましたが、見事に被らないんですねこういうの。ここまで主観がバラバラであることを思うと、エロ漫画についてなにか語ることの難しさを感じます……


来年もよいエロ漫画に巡りあえますように~

プロフィール

yawa.ero

Author:yawa.ero
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