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第八回放送・赤月みゅうと『少女×少女×少女』

毎回1つの成人向けマンガを選んで語り尽くすツイキャスエロマンガ夜話。
 10/9の第八回(ティーアイネット特集第四回)放送では、赤月みゅうと先生の『少女×少女×少女』を扱いました。
 ゲストパネリストとしてけーたさん@ke_ta3が参加してくれました。あとノイズかなり減りました。この配信環境を安定させたい…

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 ログはこちら。
 その1
 その2
 その3
 その4(次回予告つき)

 キーワード:「自由」/ウテナ/村上春樹/ハーレムに親を殺された?/見開きの絵で魅せる/丸みを帯びた女の子/テーマの「空間化」/各人のベストオブ赤月みゅうとは?/山文京伝先生の本よむのつらい…

次回は10/23の23:00~25:00の配信の予定です。
山文京伝先生の大作、『沙雪の里』を扱います。
機能性重視@atonkbのアカウントを御覧ください。

以下は、次回予告として掲載していた紹介記事です。

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 今回扱う単行本『少女×少女×少女』は、MUJINコミックスとして2011年に発表された単行本です。
 赤月みゅうと先生の作品としては二冊目になる本で、中編「祭子」と、短編が2本収録されています。



[収録作品のあらすじ]



「祭子」
主人公・天上健吾は、腹違いの妹・祭子の連絡を受け、長い間帰っていなかった実家に帰ってきた。そこでは強権的な父親が、妾に産ませたたくさんの妹達を監禁状態に置いている。妹達を解放するよう父に迫る健吾だが、なぜか彼は強い態度に出ることができない。詫びる健吾を祭子は地下の温泉洞窟に導く。そこには妹達が、健吾と交わるために待ち受けていた。やがて健吾が父を恐れる理由が明らかになる。父は健吾に一度"殺されて"いたのだ……はたして健吾は父の軛から妹達を解放できるか?

「エンティエンヌ・ドゥ・シルエット」
主人公の女子学生・シズクは、同じクラスの女の子・朝倉さんに恋しているが、彼女に迫ってみたところ、美術のスズキ先生(男)が好きだからといって拒否されてしまう。そこでシズクは一計を案じる。スズキ先生を中心とした女子学生のハーレムを構築し、そこに朝倉さんを引き込んだ上で、どさくさに紛れて彼女と行為に及ぼうというのだ。シズクの計画通りにハーレムが作られ、朝倉とスズキ先生もコトに及ぶ。しかし朝倉は、乱交状態でのエッチに違和感が拭えないのだった。

「モラトリアム 少年×少女」
主人公のスズキは、同級生三人組からイジメを受けている。そんなスズキを優等生の中村さんが助けるが、彼女もイジメの標的にされてしまう。「童貞」「処女」としてからかわれた二人は授業を抜け出し学校から逃げる。学校をサボった二人は空き家でセックスを始める……

[紹介]

・「先の気になるエロマンガ」
 赤月みゅうと先生の作品の最大の美点は、とにかく「先が気になる!」ということです。長編「少女×少女×少女」は、謎を仕掛ける→提示する→新たな謎を仕掛ける→提示する……という、ミステリ・サスペンス的な物語構築の方法論をうまく取り入れており、エロそっちのけで先を読み進めたくなります。

 そして、エロそっちのけで読み進めたとしても十分満足できるシナリオの重みがあるのももう一つの魅力です。前述したような謎解きの面白さも抜群ですが、結末は常に主人公たちの恋愛感情に真面目に向き合うものになっており、非常に爽やかに終わります。エロ目的でなくても読むに値する漫画だと思います。

・赤月流ハーレム
 「祭子」「エンティエンヌ・ドゥ・シルエット」とハーレムものが二作収録されている本作ですが、この二作、特に「祭子」は、赤月みゅうと先生のハーレムものの作風を確立させた作品と言っていいのではないでしょうか。この後の『奴隷兎とアンソニー』、『美少女クラブ』といったハーレム作品は、ほとんどこの「少女×少女×少女」の変奏曲ないし拡大版といっていいほどです。

 では具体的にどんな作風が確立されたのかと言いますと、詳しい話はツイキャスでしたいと思いますが、とりあえず3点特徴を挙げたいと思います。

1・半端ではない女の子の人数
 普通ハーレムもののエロマンガというと女の子の人数は精々3~7人くらいですが、赤月みゅうと先生の場合は違います。桁が変わるのがデフォルトで、本作に収録されている二作でもそれぞれ十数人、全二巻に渡る「美少女クラブ」では20人以上の女の子が現れます。

2・ズレた中心
 本来ハーレムの主体であるはずの男性とは別に、そのハーレムを管理するものとして別のキャラクターが設定されていることが多いです。「祭子」では主人公の父が、「エンティエンヌ・ドゥ・シルエット」ではシズクちゃんがこれにあたります。

3・管理とシステム
 ハーレムは女の子の自由意志によって構築されたものではなく、管理者が何らかの思惑に基き、計略や権力を行使することによって作られたものであることが多いです。

以上3点の特徴が、赤月みゅうと先生のハーレム作品を他のハーレムものとは一線を画するものとしています(以上の特徴が当てはまらない作品もあります、最新刊『なつみつ×ハーレム』とか)。特に、これらの特徴が一体となった結果、「人間を非人間化するものとしてのハーレムとそこからの脱出」という、ほとんど自己否定的と言っていいようなテーマが表に出てくるのが面白いところです。ツイキャスではこのあたりをより詳しく喋りたいと思います。
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